今日のリンク

「海の魚は5年で枯渇」養殖あるのみ:日経ビジネスオンライン近大ナマズ産みの親、有路昌彦教授に聞く
 多くの人は水産資源が減少タームに入ると、横ばいになってゆっくり減るとイメージしますが、実際はある時点から放物線的にポンと落ちます。恐らく多くの魚種はあと5年ぐらいで枯渇すると考えています。
 世界的には2050年までに、養殖水産物を現在に比べ3000万トン増やす必要があるとされています。サーモンをあれだけ養殖しているノルウェーの輸出量が140万トン。チリが100万トン。3000万トンがいかに途方もない数字か良く分かると思います。冗談抜きで無理だと思います。でも、頑張るほかにはありません。
長い道のりですね。魚の養殖は人類の食糧供給を支えるカギとなっていますね。
有路:ええ、かなり重要な役割が求められています。これまで動物性たんぱく質では、鶏肉しか安定的に低価格で供給できるものがありませんでした。1kgの肉を作るのに何kgの飼料が必要かを表す飼料要求率という指標があります。1kgの肉を作るのに飼料が3kg必要だった場合の飼料要求率は3となります。鶏肉の数値は3~4。豚肉が4~6、牛肉は15程度です。これに対し、養殖魚の飼料要求率は2~3と効率的に生育することが可能です。今後の動物性たんぱく質の供給元は、魚とニワトリが主役になるはずです。
有路:養殖魚の必要性が世界的に高まることは、日本にとってラッキーな状況です。餌と人工種苗という養殖の中心的な技術は世界最高レベルにあります。さらに、自然環境も優れています。暖流の黒潮が日本列島を北上し、寒流も流れている。ホタテやサケの生育に適した冷たい海域から、マグロが泳ぐ暖かい海域まで日本にはあります。
有路:ノルウェーはかつて、都市部経済に対して地方経済は明らかに足を引っ張っていました。そのため養殖業を振興し、ローカル経済を自立させるよう国が戦略を取りました。サーモンの輸出推進も国策です。いまでは養殖業はかなり収益性の高い産業です。ノルウェーの養殖作業オペレーターは平均年収が1300万円と言われています。養殖業で地方部が自立し、都市部の負担を下げました。日本も同じ事ができるのではと思っています。
続きを読む 今日のリンク