議論を呼ぶ「サイエンスの停滞」を示すレポートがNatureに掲載 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
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議論を呼ぶ「サイエンスの停滞」を示すレポートがNatureに掲載
私なりに考えてみました。
通常の実験施設でできる実験は全てやり尽くされ、極端な環境下(超低温、超高温、真空、超高圧など)での実験しか残されていない。そのため、実験には莫大な金とエネルギーが必要となった。それらで得られた新知見は地球上での物理現象とは接点が希薄になり、現実社会に役立つものは生み出されなくなった。
素粒子理論では1980年代に始まるひも理論、超ひも理論一辺倒になり、理論物理学者は超ひも理論の研究者だけになってしまい、超ひも理論しか知らない理論物理学者が量産された。数学的処理でいくらでも論文が書けるため、「現実との接点」のない理論体系になった。
しかし、超ひも理論は間違いではないかという指摘が2000年代初めからあり、現在では「超ひも理論は正しさも間違いも証明できない不毛の理論」というのが定説になっている。超ひも理論に熱中した50年間は「失われた50年」になってしまった。当然、超ひも理論からは何も生み出されなかった。
医学、特に臨床医学ではEBMが「正しさを証明する唯一の判定法」になってしまった。その結果、EBMに沿いやすい研究が好まれ、EBMに乗ってこない「全く新しい理論」を考える医者・研究者はいなくなった。EBMの世界でしか通用しない「こじんまりとした研究/以前の研究を継承する研究」だけが行われるようになった。
また、EBMしか真偽の判定法を知らない研究者だけになってしまい、EBMに適合する(迎合する?)研究ばかり行うようになり、他の方法論を知らないため、EBM迎合はおかしいと考える研究者はほぼ壊滅状態。
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