ネットワークの世間は狭い現象

Barabasiのネットワークの本「新ネットワーク思考―世界のしくみを読み解く」でも紹介されたのですが、電子情報通信学会誌Vol.89,No.5,2006,の374ページから河東晴子さんの解説論文の一部で「べき乗則モデル」として簡潔に紹介されているのが、コンパクトなので、メモ。以下引用です(引用都合により句点など違ってますがご容赦)。
「(前略)より現実に近いモデルとして、頂点次数に変化を付けた数々のモデルが登場した。
 その一つは、1967年に S.Milgram が発表したSmall-World phenomenon(世間は狭い現象)である。Milgramは、米国中部のネブラスカから、東部のボストンの目的人物に手紙を届けるために、知り合い同士のみで中継するという規則で実験を行ったところ、最大6回で目的人物まで届いた(Six degrees of Separation)。このことから、知人同士の中継のみで案外早くあて先へ到達できることが示された。
Barabasiは、1999年に類似の検討をインターネットに関して行い、ほとんどのWebページの対に対し、それらの参照関係の最大距離は19クリックであることを示した。(後略)」引用終わり
世間は狭い現象はhttp://smallworld.columbia.edu/ で引き続き検証されてきたようで、結構狭い、と考えて良さそうです。

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