今日のリンク

171 釜石の奇跡 « 千秋日記先月、社内の勉強会で、あの「釜石の奇跡」で有名な群馬大学大学院教授 片田敏孝先生の講演を聴かせて頂いた。ちょっと、大げさに聞こえるかも知れないが、私は、生涯で一番の講演を聴かせて頂いたような気がする。講演中も、涙なしには聞けなかったが、こうして抄録を書いてみて、また涙ぐんでしまう。
先生は、国民が千年確率の意味合いを正しく理解されていない状況のなかで、つまり国民がリスクに対してまともに向かい合えない状況の中で、津波の専門家や、地震の専門家が、もう「想定外」を出さないために極端な数字をどんどん出してきていることに対して怒っておられる。先生は、彼らが、こういう数字をだしている理由を次のように批判する。3.11の後、地震学者や津波の専門家は総ざんげした。今度は、「ちゃんと言ったぞ!」という自分たちのアリバイ工作をしているのだと言う。「国民がリスクコミュニケーションを出来ていない中で、可能性としてはあるかも知れない話だけをどうしてするのだろうか?一万年確率で言えば高さ50mだってあるかも知れない。学者は、言ったぞ!という積りかもしれないが、それを聞いた国民は、普通の津波なら助かるものを、これじゃあ避難してもダメだなと諦めてしまう。そして、25.4mの津波がすぐさま来るので、避難所の高さは、25.4mから1cmもまけられないと言う話になってしまう。しかし、そういう行動は、間違っている。 」と先生は憤る。
そして、先生は「釜石の奇跡」という評価に次のように反論する。「奇跡なんて言われているけれども、そんなことはないです。実は、本当に悔しいですが、釜石も1,000人の方が津波で亡くなっている。僕は釜石になぜ入ったかと言うと、釜石には津波が来るってわかっていたからです。で、その時を迎えたときに、僕は、釜石の犠牲者をゼロだった!これこそが、片田の功績だと言って貰いたかった。正直な話。絶対にゼロにしてやるというファイティングスピリッツを持って行動していました。でも、ダメでした。私は、いつか大津波が来ると本当にわかっていた。で、毎回、毎回、防災講演をやっていて、聴衆がいつも同じなのにイライラしながらもやっていた。 」
先生は、実は「津波」と言う表現が誤解のもとだという。「16mの津波と言うのは海の水面が16m上がると言うことです。海と言うのは水が無限にある。だから、16mのまんま走って行く。津波は川の洪水とは全然違う。川の洪水というのは所詮、水の供給源は川ですから有限の水の量なんです。堤防が切れるでしょ。ピンポイントから水が出て拡散していくわけです。それも一か所堤防が切れれば、水位は下がるから他の堤防は切れない。しかも水の供給源が限られているから徐々に水位があがる津波に比べればずっと穏やかな災害である。しかし、16mの津波が来ると標高16m以下の所は一挙に水で満たします。ここにあった家は深さ16mの流れの川底に沈んだと同じことになる。全部飛びました。メチャクチャな破壊力でした。」と「津波」とは本来海面の高さが持ち上がることなのだと、そして、それは最早「波」ではなく「壁」なのだと説明する。
「津波警報は、この釜石では、最初は3m、次に6m、それから10mと改定されるんです。何で、こういう改定のされかたをするのかというと、気象庁の職員は研究者だからです。普通の官庁だと昼休み電気消して、昼寝しているのに、気象庁の職員は暗闇の中で論文を読んでいる。こういう研究者の仕事は、確かなことしか物を言わない。3mのデータが整ったところで3mと言う。その段階で、6mが来ると思わなかったのか、10mが来るとは思わなかったのかと聞くと、それは思いましたが、確かなデータが未だありませんでしたと言う。全く、馬鹿野郎と言いたい。初めから10mと言ってさえくれたら、もっと逃げて助かった人が沢山いただろうにと残念でならない。 」つまり、気象庁は警報を順次高めていく途中で停電が来てTVが見えなくなると言う災害の状況設定を考えていなかった。さらに先生は、そんな状況の中での、この子の活躍を説明する。
先生は、授業で子供たちと徹底的に話し合われたそうだ。どうして、そんな残酷なことを言うのだろうかと子供たちに問いかけて何時間も議論していると、ある子供が言うのには、「津波テンデンコの本当の意味は津波テンデンコが可能な家庭であれということなんじゃあないの」と言ったそうだ。それは、どういうことかと言えば、一人一人が自分で自分の命を守れる決意を持っていて、家族がお互いに、その決意を信頼し合える家庭であること。つまり、子供がお母さんを待つことがなければ、お母さんは逃げることが出来る。これが「テンデンコ出来る家庭」だということ、そう先人は教えているのではないかと子供たちは言うのだった。先生は、釜石に行くたびに道でお会いするお母さんに尋ねてみるそうだ。「お母さん逃げたんですか?」と聞くと、殆どの釜石のお母さんは「そりゃ逃げますよ。家の子なんて、逃げるなって言ったって逃げる子ですからね。はっはっは!」と笑って答えてくれるとのこと。先生は、そんな言葉を聞くと思うのだそうだ。お母さんの命を救ったのは子供だなと。それが、「津波テンデンコ」の本質なのだと。
釜石の湾口防波堤の落成式に呼ばれた片田先生。相も変わらず、津波災害の危険性と逃げることの重要性を演説して、一部の釜石市民からは、一層胡散臭く思われることになった。先生が何を言われたかと言えば、「田老に続いて、釜石。釜石の防波堤は水深3mから水上7mのトータル70mで、海水がなかったら壮大な建造物として見えるに違いない。30年間かけて1250億円の費用で建造された。釜石市民一人当たり、400万円。一家4人で1,200万円です。私は、この湾口防波堤の落成記念に講演を依頼されたところ、出口で一人の老人に捕まった。『あんたは、何だ!こんな立派な防波堤が出来たのに、相変わらず津波が怖いという話しかしないのはけしからん』と言われた。それで、私は、『この防波堤は明治三陸津波を基準に作っているのだから、それ以上の津波が来たらアウトだよ』と言った。そうすると、その老人は『何が悪い。あんたの話を聞いていると、わしら釜石に住む限り未来永劫ヒヤヒヤドキドキしながら暮らすしか住んじゃいかんみたいじゃないか?俺はそんな暮らし方は嫌じゃ』と言う。」これは極めて本質的な問題である。
【避難の三原則】
想定に囚われるな   想定を作ることが危険を招くだけです。
最善を尽くせ     どこまでも逃げろ! 限界はないのです。
率先避難者たれ    誰も最初に逃げない。恥ずかしくない、君から逃げろ!


記者の眼 – 灼熱のタクシーから見えたミャンマーの実像:ITpro ただ、実際に現地を訪れてみると、高まり続けるミャンマーへの期待とは裏腹に、足元の厳しい現実に驚かされることも多かった。極めて古い車や空調のないタクシーはともかく、頻繁に停電が発生する電力事情や、接続がよく切れてスピードも遅いネット通信、ローミングで利用できる海外の携帯電話がほとんどないなど、インフラの脆弱性はビジネスをする上で深刻だ。報道のとおり、この国の将来性と潜在能力は確かに大きいが、その果実を得るまでには、かなりの辛抱が必要だと改めて感じた。
 だが、現地のIT企業やIT人材、日系IT企業の拠点を実際に取材した限りでは、本当にミャンマー人は日本語をうまく使いこなす。「コストの安さだけでなく、日本語習得能力の高さや勤勉な国民性などは、日本向けオフショア開発の拠点としてポテンシャルが高い」という日系IT企業の多くの幹部がもらす実感は正しいと思う。ただ、いち早く進出し先行者利益を得るためには、各社が短期志向に陥らず、どれだけ中長期的な視野を持って取り組むかどうかなど戦略の巧拙が問われると感じた。

ニュース – [続報]イー・アクセスの通信障害、約5時間弱で復旧へ:ITpro

[3]管理編:自分の記憶力だけに頼らない方法、お教えします – パスワードの新常識:ITpro Active 変換のルールはいろいろ考えられる。例えば、ユーザーIDやパスワードの一部分だけをメモする。自分が忘れそうな部分だけを書き留めたり、一部を伏せ字にしたりする。
 パスワード管理専用のツールもある。ここでは、無料で利用できる「ID Manager」と「ロボフォーム」を紹介する。

「成功したら幸せになれる?」に学ぶ “ポジティブ心理学”(田中 伶) – BLOGOS(ブロゴス)

放射能をめぐる認知的不協和(池田信夫) – BLOGOS(ブロゴス)Wikipediaにあがっている例でいうと、システム1で「タバコが好きだ」という感情をもっている人が、システム2で「タバコを吸うと肺癌になりやすい」という事実を知ったとき、感情と事実の矛盾が生じる。このときタバコをやめるという行動で矛盾を解決するのが普通だが、中毒症状が強いと「喫煙者で長寿の人もいる」とか「交通事故で死亡する確率の方が高い」といった言い訳を考えてこの矛盾をごまかそうとする。これが認知的不協和である。
これは韓国政府が慰安婦の強制連行を否定する日本人を「女性の人権を無視する悪党だ」という話にすり替えるのと同じ呪術的思考で、科学的データで反論するのはあまり有効ではない。問題は彼らの感情的なフレームが固定されていることなので、必要なのは説得ではなく治療である。

低線量被曝で発癌性は下がる(池田信夫) – BLOGOS(ブロゴス)こうした専門家の批判に答えて、最近はICRPも緊急被曝状況では年間20~100mSvまで認めるなど、実質的に基準を緩和している。これを「緊急時に人体の耐性が変わるわけではないのだから、緩和するのは人命軽視だ」などというのは、リスクの概念を知らない人である。低線量被曝のリスクはきわめて小さいので、絶対的基準はない。それを最適化するレベルは、防護費用と便益のトレードオフで決まるのだ。
「リスクのわからないときは安全側に倒して禁止する」という予防原則なるものも、日本政府は認めていない。平時には1mSvを守るのに大したコストはかからないが、放射性物質が大量に大気中に出た状況で、それを事後的に1mSv以下にすることは何兆円ものコストがかかり、それによって健康被害を減らす効果は期待できない。年間1mSvを基準にして行なわれている避難や除染は被災者に不要なストレスをもたらし、莫大な税金を浪費するだけだ。

痴漢冤罪のリスクは誰にでもある! その時とるべき行動と心構え|社会人必携!最低限知っておきたい法律知識|ダイヤモンド・オンライン しかし、捜査機関が慎重に対応するようになったといっても、警察はあなたが嘘をついているという前提で、厳しく追及してくることに変わりはない。逮捕・勾留されるという事態になったら、容疑者は孤立無援である。1人で戦い切れるものではない。自白調書を作成されてしまったら、決定的に不利益となる。勾留された場合はもとより、在宅であっても、刑事事件の弁護に精通した弁護士の援助が不可欠である。
 根本的な予防策は、混雑した電車で女性の側には行かないということに尽きるだろう。自分の側に女性が乗り込んで来たなら、できるだけ離れることである。身も蓋もない予防策であるが、それが一番有効だと筆者は思っている。

優等生が陥る「科学のワナ」:日経ビジネスオンライン

韓国の「卑日」がこれから始まる:日経ビジネスオンライン 韓国の李明博大統領が竹島に上陸する前から「日経ビジネスオンライン」の対談「日韓関係はこれからどんどん悪くなる」で日韓関係の悪化を予想していた神戸大学大学院の木村幹教授と日本経済新聞社編集委員の鈴置高史氏の2人が再び話し合った(司会は伊藤暢人)。
鈴置:まさに、そこなのです。「竹島」や「日王謝罪」など、今始まった一連の卑日運動は、日韓の間の力関係の変化だけではなくて、米国や中国を含む世界的な地殻変動を反映したものです。その1つが通貨スワップで、韓国からすれば「米国はもう頼りにならない。日本とけんかしてもいい。中国にさえかわいがってもらえるようになれば」ということになります。表面的には、過去の反日の延長線上に見えますが、今、韓国は「離米従中」というベクトルで動き始めたのです。

航空マニア、悲鳴の顛末:日経ビジネスオンラインJALに続き、ANAの撤退となれば、空港閉鎖は免れない。そうなれば、「航空マニアが去る」だけでなく、沖縄全体の経済振興に大きな打撃となることは避けられない。

カテゴリー: リンク パーマリンク

コメントを残す