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圏外からの勝利──1980年代後半「OS戦争」の勝敗を決めたもの(星 暁雄) – BLOGOS(ブロゴス)何が勝敗を分けたのでしょうか。
勝ち残ったのは、Windows NTとLinuxです。
Windows NTとその子孫は、PCの世界では圧倒的な支配力を持ち続けています。
LinuxはPCの世界では少数派ですが着実に完成度を高め、またスーパーコンピュータ、クラウド、組み込み機器、携帯電話などあらゆる用途に進出しています。GoogleもAmazonもFacebookも、グリーもDeNAもLinuxで動いています。商用UNIXの開発元は、Linuxなど機能上は問題にならない、と今も言い続けていますが、市場は確実に奪われています。
Windows NT系の場合は、デスマーチも社内競合も厭わず、Microsoftが思い切って開発リソースを投入したことが大きいでしょう。先行していたUNIXベンダーに比べると、Microsoftの危機感は大変なものでした。
Linuxは、インターネットの普及とオープンソースの立ち上がりという幸運な時期に重なったこと。それに、開発者のLinus氏が、技術的には保守的ながら、まったく妥協しない性格だったことも大きかったのでしょう(これはTanenbaum教授との論戦を見れば分かります)。
小さく、無名で、ベテランからバカにされるような技術の中から、次世代に育つ種が見つかる場合がある。コンピュータ産業、というよりITに関わるすべての産業に携わる人にとって、これは大事な物語だと思うのです。

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