新型インフルエンザ対策

危機管理産業展2009のスペシャルカンファレンスの一つ、新型インフルエンザの脅威とその対策について、をたまたま聞きました。

医系技官の批判を展開していると評判の方 ( 厚生労働省 検疫官/医系技官 木村 もりよ 氏)もいらっしゃっていて、その興味と、ここまで行われてきた実際の対策をどう評価するかに興味を以前から持っていました。

でも、今日聞く予定はしてなかったのです。通りかかってたまたま、場外中継をしていたのを聞いてしまった、という次第です。聞いてしまったので、時間がなくなり、ゆっくり展示を見る時間がなくなってしまった。

単に身内批判と聞こえる言い方もありましたが、しばらく我慢して聞くと結構中身がある。
いくつかのポイントです。

木村さんの指摘
今のままで対策を見直さないと、役立たない水際作戦でリソースを浪費するだけのような無能さが本番の強毒インフルで繰り返される。
その反省もないのが現状。

その他の方の指摘
国民への、かかったらすぐ医者に、かかったら休む、かかったら他の人に移さない、これを徹底して欲しい。

とっても、正論でした。
でもね、私は知らないのですが、そこらを分かっている役人も当然居るはずで、そこまで馬鹿ではないのでは、とも思うのですが。

地下鉄などで、いまだにせき・くしゃみを大っぴらにしている方が殆どです。マスクしないどころでなく、ハンカチも当てず、下も向かずに、です。私の近くでする人には、一応、私から冷たい(つもりの)視線をお礼に浴びせてから(可能なら)離れるようにはしております。でもそのような行動を周りの方々がする気配さえ、皆無なのが実情です。ここらの躾が良くないですね。この際しっかりと教育していただきたい。
それができるなら、マスクの用意を潤沢にするよう業界を指導しなかったこと、ワクチン生産の指導をしなかったりワクチン副作用補償など実効ある制度を設けなかったなど、多数の失策をあげつらうことは我慢してもいいと、私は思っています。

そうそう、石原知事を部下の方がべた褒めで、聞いているこちらが恥ずかしくなるほどでした。
それはさておき、東京はちゃんと分かってやってました、インフル対策をね、初期から弱毒性と分かったし、遠い場所だし、神戸の事例も参考になったし、などなど。私はそんな事知らなかったよ、ああそうなんだ。
これは私の意見ですが、そうか、東京は分かってサボってたんだ。まじめに探すといっぱい患者が見つかったろうけど、そうなるとパニックが広がるかもしれないし、サボっても変わりないし、サボらないと経済に悪影響だし、見つけなければ無いみたいに見えるし、見つかるのが無ければすることも無いし、ということですね。ある意味では、見事な危機管理でした。
でも、本番の準備は大丈夫かな、ということだけが気になります。サボればボロも出ませんけど、ボロを出してつぶしておくのが予行演習の大事な点なのに、絶好の機会を生かせてないような気もしますが。

もう一つ、きちんと法律を作って、パンデミックで企業活動停止命令を出せるとか、その補償はどうとか、制度設計は国の役割だよね、という話も、そうだな、と思いました。有事とは、広いんですから。

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