脳内汚染について

豊洲図書館から借りてきた「脳内汚染」「脳内汚染からの脱出」と「議論のウソ」を読みましたので、一応整理しておきたいと思います、私なりに。

脳内汚染の岡田先生は、小説家として見るのが良いと思います。つまり、心理的な事柄について学識経験者としてお話をお聞きするのは適していないでしょう。その理由は、上記二冊の議論は文学的議論でしょうけれども、学術的議論とは言えず、各種批判には耐えられないと思うからです。

以上は脳内の話です。

所で、「議論のウソ」の話ですが、議論を批判して、眉に唾をつけて聞きましょうね、というのは理解出来るんです。世の中に無批判なものが多すぎますから。しかし、人の議論をばっさり切り捨てるのは結構なんですが、他人の所論を切ったといっても自分の所論を証明できるものではないですから、その点が要注意なんです。理論の別解釈も成り立つから、理論は間違っている? かもしれないんですが、そうでない場合もあるんではないですか? 第一ラウンドでは互角のたたきあい、で次が続く、というのを期待したいですね。まあこれは少年非行の話についてですが。

で、いつも、「**問題はますます重大化しつつあり」、という紋切り型表現を担当者がしがちなのは、ご指摘のように欠点と言えるのでしょう。でもね、直感的には増えて困っているということもあるし、そうしか言えない点もあるのでして。例えば被害者心理などを思えば、いくら総数が減ったとしても、一件でも重大事件がある限りは、言うとすれば「ますます重大化しつつある」、しかないではありませんか。それを、ますます、は間違っているよ1パーセント減っているから、と批判されるとすれば、しかたないんですね。でもね、多分、半数になったから、担当者は休んでよい、ともならないでしょう。ますますがんばるしかないですね。もし1パーセント減ったとすれば、がんばったから減らせたんだ、という見方もないではない。

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