羅生門効果

統計学の松原先生の「統計学100のキーワード」で羅生門効果とやらが述べられていて、何のことかいなと、調べてみました。中々出てこないのでしたが、http://www.dir.co.jp/consulting/report/pension/corpcapm/05030101corpcapm.pdf
一カ所だけ、それらしき事が、

評価者ごとに評価対象への評価点が異なる現象を、黒澤明監督の映画になぞらえて「羅生門」効果 などと呼ぶことがある。同一の現象を観察しながらも、その解釈が評価者によって異なることは日常経験するところだ。

とありました。
まあ、言われてみればそうかな、という表現ですけど、だから藪の中で分かりません、となると困りますね。
そうそう、黒澤明監督の羅生門より、その原作の一つである芥川龍之介の藪の中のほうが、同様の事象を現す表現としてよく使われるものだと思います。つまり、一つの事を証人ごとに全く違う事実として語られる結果として真実が分からない、という現象を指して藪の中と言うものです。
私としては、羅生門効果という表現を使うべきでないというのに一票入れます。

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