ポリシーを浸透させるのは大変

またWinnyがらみの情報漏洩事件がニュースに出ています。セキュリティはことほど左様に、ポリシーを浸透させるのが難しい、という実例ですね。

そこで、どうすれば良いのかな、という問題です。

例えば、これは駄目と言うのは簡単です。でもその誘惑に負ける人が居る。それでは、発覚したら処罰。これは大変でしょうが、実行可能ですね。制度設計の観点からは、これで一応は完結したことになるのかもしれません。それでも、やる人が居る。制度としては、発覚の都度排除すれば、ひとつの社会が保たれる、というのが理屈なんでしょう。でもね、やる人はやる。

一つ入れて欲しい対策はこうです。やる人はやる理由があるのでしょう。一般的な人が理解できない理由だったとしてもね。その理由が掴めれば、それよりもっと、安全で効率的な事を提供してやるのは、どうでしょう。もちろん、それ自体が違法な事柄ならできないでしょうけど、同じ事ができない場合には代替物で我慢してもらうのです。私は門外漢であるのですが、ボクシングとかK-1とかで闘争心が満足状態になって、けんか沙汰が減る、というものなのかどうか分かりませんけど、私の提案の構図は同じです。

今回のケースでは、うまい代替物はどうなるのかな。ファイル交換をやりたい人に向けた、交換の場提供、とかになるのかどうか。いや、すでにWinnyプロトコルでの場はあるのか。ならば、今あるWinnyのグループに抵抗無く参加できて、ほとんど同じプロトコルをもっと安全に行えるWinnyの代替を世の中に出して、その代替物は安全なものにしてやる、とかいう訳にはいかないもんでしょうか。単に駄目というばかりでなくってね。

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