長城

長城に向かうのですが、その途中で立ち寄った七宝焼きの工場です。
焼き上げる模様とか絵付けを日本語解説付きで紹介してくれます。c01sippou1s.jpg
特に有名なものだそうで、立派でした。c01sippou2.JPG

いよいよ長城に向かいます。この途中で数十万人の兵士が居るという大きな軍の施設の横を通っていきます。戦車の修理とかも出来るんだそうです。北京の北には山脈があり、それが天然の要害になるみたいですが、その唯一の通り道に、八つの方向に行けるという意味の八達嶺(はったつれい)万里の長城が築かれているみたいです。その要衝の背後に大部隊が構えているのでしょう。
今日の天気は曇りで霞んでいますので、遠くは霞んで見えません。まず、この写真は、高速道路上からで、入り口の門にまだ着いてない場所です。ここらの山は岩山のようです。山肌に岩が見えています。c01gw01.jpg
駐車場から歩いて入り口に向かいます。なお、私たちが止めた駐車場は外人用みたいで、中国人用の駐車場は30分ほども歩く離れた場所なんだそうです。c01gw02.jpg
上の写真の部分拡大ですが、兵隊さんが入り口で記念写真を撮っていました。c01gw03.jpg
入り口のところの直前の門は結構狭いです。c01gw04.jpg
入り口の手前です。c01gw05.jpg
入り口付近から最高部を見上げたところです。北京オリンピックのモニュメントが途中に飾ってあります。簡体字は読めませんが、英語でBeijing 2008 One World One Dream と書いてあります。c01gw06.jpg
わずか登ったところ、まだまだはるか先です。c01gw10.jpg
何カ所かの望楼のところは狭くなっています。望楼の中でいくつか通路があるみたいですが、中心の通路以外は用を足す人も居るので行かない方が良いでしょう。c01gw11.jpg
階段になってない場所の坂はまだゆるやかです。c01gw12.jpg
途中で数カ所、横のところで観光客向けの写真を撮る場所があります。駱駝や馬に乗って、衣装も借りられるるようになっています。衣装は多分遊牧民つまり攻めてくる側の衣装なんでしょう。チンギスカンになったみたいな気分を楽しもう、でしょうか。c01gw13.jpg
オリンピックのモニュメントの高さぐらいに来ました。c01gw14.jpg
最高峰が見えなくなりました。
でも最高峰の先は見えます。c01gw15.jpg
望楼を出て下り坂もあります。c01gw16.jpg
いったん、望楼の横の途中の観光客向けの写真をとる場所に迂回して進みますが、ここの駱駝の直ぐ横を通るので、蹴られないように、色んなモノをかけられないよう気にしながら進みます。c01gw17.jpg
ちょっと横を覗くと、ジェットコースターみたいなモノにたくさんのお客が乗っているみたいです。どこまで行くのか分かりませんが。c01gw18.jpg
上を見ると、この写真の右側ですが、今まで見えなかったロープウエーなのかゴンドラなのかが見えてきました。なお、この写真で左上ですが、何だか分からない飛翔物のようなものが写るかなと思いながらシャッターを切ったのですが、結局何だか分からないですね。c01gw19.jpg
最高峰直前の望楼の直前から最高峰を写しています。左側から入ったロープウエーの入り口が峰を貫いて右側に作られているみたいです。このロープウエーを使えば登るのも楽なのだろうに、行き方が分からない。c01gw20.jpg
最高峰がすぐの所に見えます。ここらでまた登る人が多く見えますが、多分ロープウエー経由の人なんだろうと思います。c01gw21.jpg
この望楼の上で土産物売りとかで混雑してました。記念写真を撮ってもらったのがここです。20元だったかな。祖父と祖母の写真を持った息子を撮ってもらった訳です。直ぐにプリントアウトしてラミネートして渡してくれます。おまけで日本円をくれないか、とねだるので、百円玉と一円玉を見せたら、ちゃんと百円を受け取りました。まあ、他の場所ならねだりに応じるつもりはありませんが、この場所まで上がってきての商売への敬意の為ですね。本当に大変な坂です。もうここまでにして、帰ることにしました。行き先の道が分からなかったこともあります。c01gw22.jpg
帰りの途中で見かけた、子供をかかえて、頑張るおとうさん。子供が覚えていてくれるといいですね。c01gw23.jpg
望楼の一つですが、道が左に見える階段しか通れないのですが、ここの階段は狭くて、行き交うのもやっとのところです。c01gw24.jpg
朱色の制服を着た人が清掃専門で配置されているみたいです。多分100mぐらいずつを分担しているのかな。c01gw25.jpg
やっと入り口付近まで戻ってきました。入り口の近くで、要塞の名残の大砲が飾ってあります。c01gw26.jpg

北京市の喧噪に戻ってきました。c01gwout1.jpg
北京オリンピックの主会場になるのかな、鳥の巣と言われるところの建設中の風景です。c01gwout2.jpg

お茶の所です。福建省?直送なので、お安いとか。日本語でお茶を何種類も淹れながら解説してくれます。隣のテーブルでは流ちょうな英語でやっています。c01tea1s.jpg

帰りの車中で想いました。長城を作らせた情熱は何なんだろう、と。陳さんによれば、漢民族は遊牧民より力が弱いんだそうで、だから作った、との意見です。それはそうなんだろうと思いますが、もう一つ自分的には腑に落ちない。合理性に欠けるのではなかろうか。こんな巨大なものを作っても維持するだけで国が傾くのではないか。それより、通商をするとか、政治的な妥協の方がはるかに経済的な合理性があるような気がします。ああ、それとね、こんな急な岩山は、山であるだけで十分な要害だろうとも思いました。その上に何で城壁が要るのか、屋上屋を重ねる実例として教科書に載せても良いような気が私はしました。百歩譲っても、頂上だけに砦を作れば足るのではないかとも思います。
とにかく登ってみて、ほんの僅かでも登ってみて、これは大変なことだと感じたのです。きっと、長城より合理的な戦略があると秦の始皇帝とか明の皇帝に進言する人はいくらでも居たはずです。まあ現代となって、歴史的な遺産として大事なものであるのは当然だし、これを維持していく意義は分かるのですけど、最初にこれを作った人に、その趣旨をお聞きしたいものですね。
それはさておき、心配していた天気も、雨は降らずに助かりました。曇っていたのが登るのにはかえって幸いでしたね。これで、今回の北京紀行の第一目的であった長城踏破は無事完了したのでありました。

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