ヒトはなぜ太るのか? そして、どうすればいいか

Amazon.co.jp: ヒトはなぜ太るのか?: ゲーリー・トーベス, 太田 喜義: 本

気づいた訳文の問題点と私訳案をいくつか示します。


P36 では、彼らはなぜ太っていたのだろうか? 過食説、つまり「入るカロリー/出るカロリー説」が疑いたくなるほど便利な理由は、この疑問に対する明確な答えを常に与えてくれるからである。
原文 So why were they fat? What makes the overeating,calories-in/calories-out argument so convinient-suspiciously so-is that it always provides an answer to
this question.

私訳案
   では、彼らはなぜ太っていたのだろうか? 過食説、つまり「入るカロリー/出るカロリー説」が便利で疑わしいのは、この疑問への回答をどんな場合でも与えてくれるからである。

もっと意訳するなら、 いかにも便利過ぎて疑わしくなるのは
とする。


P198 まず、太りやすい炭水化物を取り除くことでやせる食事が、心臓病になる食事法でもあるという考えそのものである。マイヤーの大量殺人の議論を思い出してほしい。もし私たちが炭水化物を食べる量を減らせば、減らしたカロリーの分だけ脂肪が減るだろう。
原文 The first thing to question is the very idea that a diet that makes us lean by removing the fattening carbohydrates is also a diet that gives us heart disease. Recall Mayer’s mass-murder argument: if we eat fewer carbohydrates,we’ll replace those calories with fat.

私訳案
太らせる炭水化物を少なくしてやせるダイエットが、心臓病をもたらすダイエットだという考え方、これそのものが第一の疑問だ。マイヤーの大量殺人の議論はこう言っていた、炭水化物を減らすなら、そのカロリー分の脂肪を増やすことになる、と。

AFTERWORD TO THE ANCHOR EDITION
Why Do We Get Fat?
Answers to Frequently Asked Questions
これは多分日本語訳が基にした版の後に追加になった部分と思われる。
適宜の私訳案です。

1 体重をコントロールするためにカロリーを数える役割はありますか? カロリーは意味ないとあなたは言っているのですか?
カロリーは、食べるもののエネルギーの量に過ぎません。食べ物や食材に含まれる炭水化物とか脂肪、たんぱく質のエネルギー量を算定するのに役立ちます。しかし、私たちの体重をコントロールする場合には、ホルモンによる脂肪組織の統制にこれらの食材が与える影響を気にする必要があります。これは全く異なる事柄です。特に、関心があるのは、消費する炭水化物によるインスリンの分泌への影響です。そのために、消費する炭水化物のカロリーと炭水化物の形態は意味があります。炭水化物の制限は、脂肪組織から脂肪を動員して燃料として燃やされ、食欲が減退し、その結果、もっと多くのエネルギーが消費されます。

2 あなたが今話していることと、最近になって再度普及してきた1970年代のAtkinsダイエットとは、何か違いますか?
同じところから始めましょう:アトキンス医師が彼のダイエットの基礎にした医学文献は、40年後に私が読んだのと大体同じ文献です。この文献はインスリンと炭水化物を脂肪蓄積の主因として非難する研究でしたので、アトキンス医師は炭水化物を制限し、カロリー消費を高く維持するダイエットを設計しました、つまり、高脂肪で低炭水化物のダイエットです。私の本、「ヒトはなぜ太るのか?」と、「良いカロリー悪いカロリー」で私が指摘した点は、精製炭水化物、でんぷん質野菜、砂糖が、実は太らせること、また、肥満に伴う慢性疾患の原因になっている可能性が高いことです。最終的に、アトキンス医師が論じたと同じことを論じていますが、問題完全のための特定のダイエット方法を弁護するよりも、ダイエット中に摂る炭水化物の質と量が太らせたり病気にさせるることへの理解を深めてもらうことのほうに、私はより強く述べました。絶対菜食主義から肉食主義に至るどんなダイエットでも、高GIの炭水化物と砂糖を食べないか、かなり制限するなら、健康にしてくれることでしょうし、少なくとも、より健康にはしてくれるでしょう。

3 炭水化物制限が太らせないのに有効なのは、制限すると食べる量が少なくなるだけだから、というのは本当ですか?
この考えは原因と結果を逆にしています。炭水化物制限は、脂肪組織のホルモン環境を変えることにより、脂肪蓄積を少なくし、脂肪燃焼を増やします。あなたが、1週間に脂肪2ポンドを失うとしましょう、これは炭水化物制限の際に普通にあることです、毎週大体7000カロリーの脂肪を燃料として燃やすのと等価ですが、あなたの体重変化が無ければ燃やさなかった分です。1日当たりに、1000カロリー分の脂肪を燃料として燃やすということは、そうしなかった場合にあなたの脂肪組織を変わらないままに閉じ込めたはずの分を食べたのと同じ効果ということです。それで、あなたはこのダイエット中により少なく食べたかもしれませんが、あなたの脂肪を燃料として使うように動員したおかげで、より少なく食べたのです。あなたが少なく食べたおかげで脂肪が燃料として使われたのではありません。

4 あなたが言うダイエットと、いわゆるPaleoダイエットとの違いは?
Paleoダイエットが基にしている仮定は、ヒトの理想的なダイエットが多少なりとも存在し、200万年の間先祖が狩猟採集生活をしていたときの食材と食料で成り立つ、というものです。簡単に言えばもっとも健康的なダイエットはわれわれが食べるように進化してきたもの、ということです。この哲学は、例えば、

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