<東京消防庁>23区「9分間119番つながらない」 (毎日新聞) – Yahoo!ニュース
東京消防庁は4日、同日午前11時23分ごろから9分間、23区内からの119番がつながらなくなるトラブルがあったと発表した。復旧後の通報内容などから、同庁はこの間に重症者の通報はなく、生命に関わる出動の遅れはなかったとしているが、詳しい原因を調べている。
同庁によると、総合指令室の職員が、119番通報に基づき各消防署に指令を出すタッチパネルが反応しないことに気付き、トラブルが発覚した。バックアップ用のシステムに切り替えて復旧させた。
東京消防庁では先月25日、指令管制システムを12年ぶりに更新したばかりといい、メーカー側と原因を調査している。記者会見した同庁の荒井伸幸・総務部長は「通報していただいた皆様にご迷惑とご心配をおかけし、心からおわび申し上げる」と陳謝した。【山崎征克】
1日の糖類は小さじ6杯分まで WHOが新指針 :日本経済新聞 WHOは過去にも糖類摂取量の抑制を図ろうとしたが、米国の砂糖関連業界などが強く反発し、実現できなかった。近年の世界的な健康志向の高まりが、追い風になったもようだ。3日には食品世界最大手のネスレ(スイス)が砂糖を従来より3割減らしたシリアルを欧州で売り出すと発表するなど、食品企業も消費者の意向を組んだ商品を投入している。
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駐韓米大使、男に襲われ負傷(2015年3月5日(木)掲載) – Yahoo!ニュース リッパート駐韓米大使が5日朝、ソウル市内の講演会会場で凶器を持った男に襲われ、負傷した。男はその場で取り押さえられ、連行された。韓国内では最近、シャーマン米国務次官の発言が「日本寄り」だとの批判が出ており、警察当局が関連を調べている。(朝日新聞デジタル)
W杯イヤー、なでしこまさかの黒星発進…デンマーク相手にミス目立つ (ゲキサカ) – Yahoo!ニュース 2015年W杯イヤーは、苦い船出となった。日本女子代表(なでしこジャパン)は4日、ポルトガルで開催されているアルガルベ杯の初戦でデンマーク女子代表と対戦し、1-2で敗れた。黒星スタートとなったなでしこの第2戦は6日、ホスト国のポルトガル女子代表と対戦する。
「鼻濁音」来世紀ほぼ消滅? もともと使わない地域も… (朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュース ガギグゲゴには通常の濁音と、息を鼻に抜いてやわらかく発音する鼻濁音がある。たとえば「学校」のガは通常の濁音で、「鏡」のガは鼻濁音で発音する。特にアナウンサーの場合、鼻濁音の発音は欠かせない。ただし、もともと鼻濁音を使わない地域も多い。
POS端末を狙うマルウェア、日本でも確認される | スラッシュドット・ジャパン セキュリティ
POS端末を狙うマルウェアは以前からその存在が確認されていたが、このたび日本でもこのようなマルウェアが確認されたという。トレンドマイクロによると、昨年、日本国内の事業者の8つのコンピューターからPOSシステムを狙ったウイルスが見つかったそうだ(NHK)。
なお、トレンドマイクロはPOSシステム向けのセキュリティソフトも提供しているとのこと。
富士通が虹彩認証システムを開発、スマートフォン試作機も開発 | スラッシュドット・ジャパン モバイル
目の虹彩(いわゆる黒目の部分)を認識して個人認証を行う虹彩認証システムを富士通が開発、これを搭載したスマートフォンも試作されたとのこと(富士通の発表)。
赤外線LED照明と赤外線カメラを使って虹彩パターンを取得して登録しておくことで、スマートフォンを「見る」だけでロック解除などの処理を行えるという。従来も同様の技術はあったが、本システムはセンサーに目を近づけなくても、通常のスマートフォン使用時と同じ距離での認証が可能だという。
なお、2015年度中に製品化することを目指すとのことで、意外に早く搭載製品は登場しそうだ。
◎今回の要点は「スマートフォンの大きさで実現した」点でしょう。虹彩認証の商品化(大型で高価)は1990年代もあり。
◎「虹彩」「角膜」「網膜」の場所はゆあさ眼科医院「眼球の構造と機能」 [sun-inet.or.jp]の図解で。
◎従来の導入事例はロックシステム社、虹彩認証システム… [locksystem.co.jp]によると食品工場、クリーンルーム、企業サーバ室などに向く様子。
◎カラーコンタクト使用時では個人の認証は無理だと僕は想像してます。
カラコンで登録可能なら、同一ブランドのカラコンつけた他人も受け入れそうな予感。
◎白内障の影響は特に受けません。
◎機械をだます指紋グミ的な回避方法もありそうですが瞳孔の動きをカメラで監視するものが多いので「なりすまし」困難かも。
◎関連資料は
2007年12月記事「進化するバイオメトリクス」 [nikkeibp.co.jp](日経BP)、
2007年記事「虹彩認証」 [medamacafe.com](個人ブログ)、
2012年4月記事「米国における生体認証技術利活用の動向」 [ipa.go.jp](PDF書類)顔認証、虹彩認証、血管認証など解説あり。
2年間で33万円も安く! ドコモ家族がau、格安SIM、格安スマホにMNP乗り換えしたら…… 日経トレンディネット 携帯電話会社を他社へ乗り換えたり、格安SIM・格安スマホに移行すると、毎月の料金はどれだけ安くなるのか。NTTドコモに加入している4人家族で試算すると、「2年間で30万円以上安くなる場合もある」という驚きの結果が出た。詳しく解説する。
セキュリティインシデントに立ち向かう「CSIRT」:セキュリティ問題を引き起こすインシデントの最新実態とは? (1/2) – ITmedia エンタープライズ情報漏えいやシステム障害といった重大な問題を引き起こすサイバー攻撃などのインシデントはどのような実態にあるのか。IPAやJPCERT/CCによる2014年の調査結果から紐解いてみたい。
「いびき」を諦めないで ~治ります! その大きないびき~ – ITmedia ヘルスケア
[101]睡眠時無呼吸症候群と循環器病─ そのいびきが危ない! ─||循環器病全般|循環器病あれこれ|国立循環器病情報サービス
いびきと睡眠時無呼吸症候群(SAS):睡眠時無呼吸症候群とは?:睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは
いびきが引き起こす3つの恐ろしい病気とは? | いびき対策辞典
文民統制は本当に守れるか?防衛省設置法改正に潜む危うさ|田岡俊次の戦略目からウロコ|ダイヤモンド・オンライン
自衛隊の最高指揮官は首相で、その下で防衛大臣が指揮、監督に当たる建前は変わらないから「シビリアン・コントロール(文民統制)の原則は守られる」というのは論理的には正しいが、首相も防衛大臣も軍事知識を持たない人々がなるのが普通だから、制服幹部の案と説明に反論ができず、言いなりになる可能性は高いと考えざるをえない。従来の制度ではある程度知識、経験がある防衛官僚が自衛隊の案を審査、論議してのち大臣に上げるから、面倒なかわり、一応の歯止めの役は果たしていた。
防衛官僚も自衛隊幹部も
自分の専門以外は無知が多い組織防衛だけ考えるような人が
国の参謀総長になると危うい海外派兵で「後方支援」のはずが、
現場判断で戦闘となる危険はないか「兵は国の大事、死生の地、存亡の道」(孫子)だから、ただ決定が早ければ良いというものではない。偽情報の乱れ飛ぶ中、多くの複雑で次元も異なる要素を勘案し、方針を決めなければならないし、2手、3手先を読む必要もある。「慎重性」をどう担保するか、を考えることも重要だ。
乗客の正しい指摘に罵倒で返す中国航空会社で起きたモラル失墜|莫邦富の中国ビジネスおどろき新発見|ダイヤモンド・オンライン
上記の罵詈のなかには、問題を暴露した乗客の個人情報を入手しようとしていることが読み取れるが、信じられないことに、警察情報ネットワークに記載されているその乗客の戸籍情報(姓名、身分証番号、出生年月日、住所、教育レベル、身長、職業、血液、車両番号)が、本当にLINING的蛮蛮というハンドルネームの人間によって公開された。
一部終始を見た私は見かねて、微博に例の乗客を支持する発言をしたら、たちまち、私も攻撃のターゲットにされ、私の母親まで罵られた。もちろん、そんなことには動じないが、中国国際航空をはじめ中国の航空会社のサービスが世界並のレベルに達するにはまだまだ長い道のりがあることを改めて痛感した。
「心理統計」の学者と「生物統計」の学者が対談したら 【特別対談】専修大学・岡田謙介 准教授(2)|『統計学が最強の学問である[実践編]』発刊記念対談|ダイヤモンド・オンライン
西内 もともとドイツでは、「病気というのは、病原菌やウイルスなど明らかな病原体が存在しているものである。だからミクロに観察し、基礎実験を繰り返せば原因がわかるはず」という考え方が支配的だったんですよ。このドイツ医学の「基礎研究至上主義」の発想が、その後の日本の医学にも影響を与えているように思います。森鴎外の『舞姫』だって、主人公はドイツに医学を学びにきたエリート学生でしょう。
岡田 ああ、そういえば。
西内 この森鴎外について面白い話があって。明治期、日本海軍の中で脚気がすごく流行って困ってたんですよ。そのとき、高木兼寛(たかぎ・かねひろ:1849〜1920)という、後に東京慈恵会医科大学を設立した海軍軍医総監がいたのですが、脚気対策として現在の考え方に近い臨床研究を行なっています。
岡田 へえ。どのようなことをしたのですか?
西内 2つの船で実験を行なったんです。片方の船では麦飯を食べさせ、副食も付けた。当時はまだビタミンという概念は発見されていないのですが、とりあえずバランスよく食事を摂るようにさせたんですね。もう片方の船では従来どおり、白米ばかりをたらふく食べさせてみた。「食べ物によって、脚気になるリスクがどれだけ違うか」を調べたわけです。すると、明らかに脚気の発症率に差が出た。
岡田 バランスよく食べさせたほうが脚気のリスクは減った、と。
西内 そう。そこで高木兼寛は「白米ばかり食べていたら脚気になる」と主張したわけです。ところが、当時、軍医としては高木よりも地位が上にあった森鴎外が「そんなことは認められない!病原体も特定されないのに非科学的だ!」と対立した。
岡田 鴎外は臨床データに価値を置かなかったわけですね。
西内 そうした経緯が、伝統的として日本の医学に残っているのかもしれない。あくまでも想像ですが。
岡田 なるほど。日本は、近代の大学システムを導入するときにもドイツを範にしていましたね。そうした歴史が、日本の医学の中で、データを元に考える統計学があまり重視されてこなかった根っこにあったのかもしれませんね。
人類はもう“賢者の石”を使い果たした(前篇)|なぜ今、私たちは未来をこれほど不安に感じるのか?|ダイヤモンド・オンライン
「そうですね。16世紀までのイギリスはヨーロッパの中でも辺境です。ひとことで言えば田舎だったと言っていいでしょう。政治的にもチューダー朝の基盤を固めたヘンリー8世は、政略結婚でスペインから王妃を迎えるような弱小国です。もっと昔はフランスのノルマンディ公の領地で、支配階級はフランス語をしゃべっていました」
「えっ! そうなんですか」
絵玲奈は驚いて言った。「はい、なので英単語はフランス語の語源のものが多いですし、世界の言語の中で、最も外来語を含んでいると言われています」
「ぜんぜん知りませんでした! イギリスって田舎だったんですね」
「そんな国だったんですが、18世紀に世界を牛耳るような国になっていくのです」
「どうやってですか?」
「それは、順を追ってゆっくりお話ししていきますが、その前に“賢者の石”のお話を片付けてしまいましょう。紅茶に砂糖を入れて飲むというのは、世界の覇権を握ったイギリス人が、いかに自分が金持ちかを威張るためのステイタス・シンボルだったんです。世界の覇権を確立したイギリスが、世界の西の端のカリブ海で奴隷につくらせた砂糖と、東の端のインドでつくらせた紅茶を輸入してきて、合体させたわけです。
当時、高級だった砂糖とお茶を混ぜて、西から東まで世界システムを牛耳っているぞっていうのを見せつける成金趣味です。アジアの人からすればお茶に砂糖を入れるなんて想像すらできなかったでしょうし、覇権を争って敗れたフランス人から見れば田舎者がとんでもないことをして、と怒ってたんじゃないですかね」「え~、びっくりです。イギリスのイメージが変わっちゃいそうです」
「マンガの『鋼の錬金術師』の世界観において、錬金術は無から有を生むことはできず、あくまで元々あった物質の構成を変えるだけ、つまり“等価交換”しかできないという制約があります。しかしながら、“等価交換”の原則を無視してなんでも錬成できちゃう幻の錬金術の増幅器が“賢者の石”です。マンガの最後でその正体が明かされるのですが、それはなんと生きた人間を対価に錬成された魂が結晶した高密度のエネルギー体です。つまり人そのものというわけです。“砂糖”は、イギリス人が奴隷貿易でアフリカから連れてきた黒人奴隷を酷使してつくった黒人奴隷の“血と涙と汗の結晶”です。まるで“賢者の石”みたいじゃないですか?
それをわざと紅茶に混ぜて飲むっていうのは、そうすると美味しいからというわけでなく、支配を誇示するためなので、野蛮で品のない行為というわけです」「すごく面白いです。ていうか、びっくりしました。そんな歴史があったなんて」
「本題にもどって《新しい時代》のお話をしましょう。我々がどういう時代にいるのかということを理解するには、我々が生きている世界がどのようにできてきたのかという過去を知らなければいけません。
結論から先に言えば、資本主義の歴史は、じつは“賢者の石”の奪い合いでもあるのです。ところが、《新しい時代》に入ったというのは“賢者の石”を使い果たしてしまったということでもあるのです。私は歴史は専門ではないので、この事実を、アメリカの社会・歴史学者のイマニュエル・ウォーラーステインが提唱した近代世界システム論をベースに考えていきましょう」「はい、お願いします」
「近代世界システム論は、教科書で採用されているようなこれまでの歴史に関する考え方の常識を覆す、非常に面白くかつ本質を突いた物の考え方です。先進国と後進国という言い方がありますよね。先進国は進んでいて、後進国は遅れているという考え方は、国の発展の歴史は同じレールの上を走っていて、いずれ後進国は先進国になるという考えです。こういうのを単線的発展段階論といいます。ところが近代世界システム論はこういう考え方をしません。もっと同一時代史的なとらえ方をするのです」
「同一時代史ってなんですか?」
「例えばイギリスが工業化されて先進国になったわけですが、後進国のインドがまだ十分に工業化されていないのは遅れているからではなく、イギリスが工業化されたためにその圧力を受けたインドは容易に工業化できなくなり、工業化とは逆の動き、“低開発化”に向かったという考え方なのです。同じ時間軸の中で別々の道を歩んで今に至っているというわけです」
「ということは、後進国は後進国になるようにプログラムされてきていて、別のルートを歩んでいるということですか?」
「そのとおりです。ですから、後進国はけっして資本投下がなくて開発がされなかったり、怠慢でがんばらなかったりしたから遅れているわけではないのです。先進国つまりは工業化された国のための食料や原材料の生産地にさせられ、逆に猛烈に資本投下されて開発された結果、滅茶苦茶に社会や経済が歪んでしまったわけです。これを“低開発化”といいます」
「ひとことでいえば、後進国は先進国のために、こき使われるようにプログラムされちゃったということですか?」
「そうです。さっきの例えでわかりやすく言えば、先進国が発展するための“賢者の石”化されていったというわけです。ちなみに、あとでこの“低開発化”が非常に重要なキーワードになるので、しっかり覚えておいてくださいね。
近代世界システム論においては先進国になっていった地域を“中核”と呼び、“低開発化”された地域を“周辺”と言います。近代世界システム論の考えでは“中核”に従属する“周辺”といったように世界的な分業体制ができていて、世界がひとつの経済圏に統合されたまとまったシステムとなっているので、すべての国はその構成要素にすぎないのです。ですから、歴史はそれぞれの国を単位として動いているわけではないというわけです。これが近代世界システム論の考え方の中心になります」「へぇ~。学校で習った世界史とぜんぜん違いますね。非常に新鮮で面白いです」
「学校の教科書は、単線的発展段階論、つまり後進国は先進国に発展して追いつくという考えですからね。さて、我々は、現在この世界システムの中にいるわけですが、この世界システムがどういう経緯で始まったのかを見ていきましょう。そもそもの始まりは、貧しいヨーロッパの豊かなアジアに対する憧れなのです」
「えっ、ヨーロッパが貧しくて、アジアが豊かだったのですか? 今と逆なイメージですが本当ですか?」
「世界史の教科書は、最終的に世界の“中核”となった欧米を中心に歴史を見ていくことになってしまっているので、ヨーロッパが遅れているという感覚が乏しいですが、中世までのヨーロッパはアジアやイスラム圏から見ると、非常に貧しい世界でした。いわゆる暗黒の中世と呼ばれている時代です。古代のヨーロッパは、ギリシアやローマのように哲学や幾何学・天文学といった学問が発達しますが、中世になるとキリスト教が支配する時代になって科学の発展が止まるどころか後退します。例えば、古代には地球が太陽の周りを公転していることを理解していたのに、中世になると地球は平面で天が動いているというふうになってしまいました」
「あ、あれですね、ガリレオが『それでも地球は回っている』って言った……」
絵玲奈は、小学生のころに課題図書でガリレオの偉人伝を読まされていたので、ガリレオが理不尽な目にあわされて、可哀想だったことを印象的に憶えていた。
「そうですね、宗教裁判にかけられて、無理やり天動説を認めさせられて、つぶやいたといわれていますね。この時代のヨーロッパはキリスト教、カソリックが滅茶苦茶をやっていた時代です。民衆はラテン語で書かれた聖書が読めるわけもなく、教会で言われたことを信じて、贖宥状(しょくゆうじょう)のようなおカネを払うと天国へいける切符を売りつけられたりしていました。当時、先進地域だったアジアの中国で発明された印刷技術が入ってきて、現地語で翻訳された聖書が広まることで、カソリックのインチキがばれて、カソリックに反抗するプロテスタントが出てきます」
「なんか、中世のヨーロッパって、教科書ではよくわからなかったですけど、ずいぶんダメなんですね」
「そうなんです。15世紀ごろにはヨーロッパの封建社会は崩壊の危機に立たされていたんです。その当時、世界には4つから5つの経済圏があって、現在、近代世界システムの“中核”にのし上がった西ヨーロッパはどの経済圏にも属さない“周辺”にすぎませんでした。シルクロードから入ってくるアジアの物品はすばらしいものですし、マルコ・ポーロの『東方見聞録』のように、アジアが豊かですばらしい、黄金の国があるらしいというような情報がヨーロッパに入ってきました。そのなかで、このままじゃどうしようもない、外に打って出るしかないというふうになっていくわけです。
このように、豊かなアジアに対する強い憧れが辺境のヨーロッパ人をアジアに駆り立てたのです。ところが、陸つづきでアジアに向かうことはできませんでした。東側にはイスラム教のオスマン帝国が勢力を大きく伸ばしていたからです。そういうわけで、ヨーロッパの西の端のスペイン・ポルトガルが最初に海に乗り出してアジアを目指すのです。これがもともと“周辺”だったヨーロッパが“中核”になっていく近代世界システムの始まりです。ここまではいいですか?」「はい。それでどうなるんですか? 教授」
今まで聞いたことのない面白い話に、絵玲奈は前のめりになった。「いわゆる大航海時代が始まります。ポルトガルが東を目指し、アフリカ大陸をぐるっと回ってアジアに向かう航路をつくり、出遅れたスペインが、地球が丸いなら西に向かえばアジアに行けるはずだという話でコロンブスがインドを目指して大西洋に乗り出し、結果的に新大陸を発見します。コロンブスは死ぬまでインドだと信じていたようですが。
ここから、スペインが新大陸、ポルトガルがアジアというふうにそれぞれが縄張りを分けて活動を始めるわけですが、その前にもう少し、この時代のヨーロッパ人がどんな人たちなのかを理解しておいたほうがいいと思うので説明します。そうでないとよくわからなくなると思うので」「とりあえず、貧しかったということはわかりました」
「農業生産力は非常に低く、経済的にはダメだったのですが、中世のヨーロッパは軍事技術が他の世界に比べて非常に発展していくのが特徴なのです。その経緯を説明します。まず、ルネサンスの三大発明って何かわかりますか?」
「ごめんなさい……わかりません」
「大丈夫ですよ。さきほど出てきた印刷技術と、火薬と羅針盤です。ルネサンスの三大発明と偉そうに言っていますが、実際はもっと昔に中国で発明されたものがヨーロッパに持ち込まれ、それを改良しただけです。いずれにしても、さきほど言ったキリスト教の迷信の世界だった暗黒の中世から決別するルネサンスが始まって、これらの技術がヨーロッパの社会を変えていきます。
訓練しない人でも簡単に使える鉄砲のような武器がひろがり、馬を使った戦争のスペシャリストだった中世の領主・貴族の軍事力が低下してしまいます。そして、経済が低迷して領主と農民の間で取り分の紛争が多発するなかで農民の反乱を抑えられなくなっていくのです。中世の領主・貴族たちは、それまで自分たちが勝手にやりたいので中央の王をできるだけ無視してきたのですが、そうも言っていられなくなって国王に依存するようになっていきます。この結果、世界史の教科書に出てくるように、16世紀ごろに絶対王政が成立し、ゆるやかで不完全ながらも国民国家ができはじめるのです」「国民国家ってどういう意味ですか?」
「現在の国は、国民国家です。日本人とかフランス人とかいったように、同じアイデンティティを持った人たちが集まってできている国ということです。ところが、中世のヨーロッパは国の概念があいまいでした。中世の人にどこの人かと問えば、国の名前ではなく荘園や教区の名前を答えたでしょう。いろいろな領主・貴族を国王が封建関係でひとつの大雑把なまとまりにくくっていただけだからです。それが、不完全ながらも国王が国をまとめる中心となって、いわゆる主権者となっていくのです」
「なるほど、わかりました」
「で、話を続けると、そうなるとそれまであいまいだった領域、国境を明確にしなくてはいけませんよね」
「たしかにそうですね」
「でも、狭いヨーロッパ大陸に国家がひしめき合うことになれば、どうなると思います?」
「戦争……ですか?」
「そのとおりです。絶対王政の時代は、戦争が頻発します。高校の世界史の教科書でもこの時代の戦争は、20件近く載っているぐらいなのです。この結果、ヨーロッパは各国で武器の開発競争が起きて、もともと火薬を発明した中国よりも火薬の運用が発展していくのです。そして、16世紀にはアジアと比べて圧倒的な武力の差ができてしまいます」
「貧乏が理由で最初は農民との奪い合いに勝つために軍事力が発展し、そのうち国と国の戦争になっていったというわけですか?」
「そうです。そして、戦争に勝ち抜くにはおカネが重要です。戦争はものすごくおカネがかかるので。しかし、さきほども言ったようにヨーロッパの生産力は低いわけで、外に打って出るしかない、目指せ黄金の国となるわけです。そして、そこで3番目の発明品の登場となります」
「羅針盤ですね」
「そうです。それが外に打って出るための発明というわけです」
「ちなみに、なぜヨーロッパより、豊かなイスラムや中国といったところが“中核”となって世界システムをつくることにならなかったのですか?」
「ご指摘はもっともで、羅針盤を発明していた中国では、バスコ・ダ・ガマやコロンブスが世界に乗り出してくる70年ほど前、明の時代に鄭和(ていわ)という武将が7回の大航海をしています。その規模も2万8000人、62隻という大船団で、コロンブスのおよそ90人とは比較にならないものでした。しかしながら、それ以降、中国が海に出ていくことはありませんでした。中国はアジア域内で充分、豊かに暮らせていましたし、明清期の中国やオスマン朝のイスラムは政治的に統合された帝国でしたから、武力が中央に独占されていたのです。ヨーロッパのように国家同士があちこちでドンパチやるような状態ではなかったので、秩序が保たれてはるかに平和な社会だったと言えるでしょう。そのため、わざわざ、よくわからないリスクをとって遠くまで進出していく理由がなかったわけです。これが、イスラムや中国が世界システムを形成しなかった理由です。
逆に、誤解を恐れずに言えば、当時のヨーロッパは文化・文明が他の地域より遅れていて、自らの経済的な危機を、略奪によって解決するような野蛮な人たちでもあったのです。そういう人たちがヨーロッパ内の戦争で鍛え上げられた武力を持って外に出ていき、平和に暮らしていた他の経済圏を、自分たちを“中核”とする世界システムに暴力的に組み込んでいったプロセスが、16世紀以降の世界史の大きな流れです。歴史家のポール・ケネディの大作『大国の興亡』でも、この時代のヨーロッパが、つねに戦争を繰り返していて、ここで生まれた軍事的な革新が経済発展に結びついていったという指摘をしています」「う~ん、教科書とぜんぜん違って目からうろこです」
「まあ、こんなにはっきりはなかなか言いづらいですからね。ヨーロッパからクレームがきちゃうかもしれないですから」
苦笑いしながら教授は言った。「でも、とっても面白いです。歴史って暗記ばっかりでホントつまんないと思っていましたけど、背景や流れがわかると興味が湧きますね。なんで、学校はもっとわかりやすく教えてくれないんですかね」
絵玲奈は、もっと早くこういうことを知っていたら、面倒で大嫌いだった歴史をもう少し真面目に勉強できて受験で苦労しなくて済んだのにと思った。
予備校本に著作物性なしそもそも、このように解さないと、「ある者が実務の流れに沿って当該手続を説明した後は,他の者が同じ手続の流れ等を実際の実務に従って説明すること自体を禁じることになりかねない」というレベルだと言うのである。
川崎中1殺害「ここが犯人の自宅らしいよ」実名さらしネット中継、どんな問題がある?
「少年法の規定の趣旨からすれば、マスコミではない個人が興味本位に、容疑者とみられる少年の自宅前で中継行為を行うことは、まさに個人のプライバシーを侵害するものです。
また、容疑者の実名を公開することも名誉毀損罪に該当し、違法とされる可能性が高いです。慎むことが賢明でしょう」
「炭水化物」は人類の敵なのか、味方なのか | オリジナル | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト
そして、「野生に戻れば現代人の不調は治る」と低炭水化物食や、原野を裸足で走ることをイメージしたトレイルランを推奨している。
Amazon.co.jp: GO WILD 野生の体を取り戻せ! ―科学が教えるトレイルラン、低炭水化物食、マインドフルネス: ジョンJ.レイティ, リチャード・マニング, 野中 香方子: 本
今週のニュースザップで、モーリー・ロバートソンと話した問題の補足。ここで議論したのは、日本の国会が明治以来ずっと与野党ともに「万年野党」状態だったことだが、これにはもっと深い理由がある。
日本の議会は(戦前の帝国議会も戦後の国会も)立法府としての役割を果たしていない。これは行政の裁量を法で制限する「法の支配」がないためだ。行政実務は膨大で政治家の能力が低いので、ほとんどの法案は内閣提出法案で丸投げだ。しかし与党と官僚だけで決めると国民の不満が出るので野党が分配を要求し、役所が省令や行政指導などで微調整する。このように法律を曖昧にして実質的な政策は役所の裁量で決める行政国家は、明治憲法の手本にしたプロイセン憲法から受け継いだ伝統だ。ここでは主権者(国民)が行政をチェックするしくみがないので、彼らはマスコミを通じて「空気」を動かす。政治家はそれに反応するので、役所は空気に敏感だ。
この「空気の支配」を変えるには、国会が立法能力を高めるしかない。実は内閣提出法案は「国会は、国権の最高機関であつて、国の唯一の立法機関である」という憲法第41条に違反する疑いがある。憲法に忠実に、内閣が法案を提出することを(アメリカのように)禁止すれば、この問題は解決する。
WHOが砂糖新指針…炭酸飲料1缶でも超える(読売新聞) – goo ニュース
世界保健機関(WHO)は4日、成人が1日に取る砂糖をティースプーン6杯分の25グラム程度に抑えることを奨励する砂糖摂取の新指針を発表した。
砂糖の取りすぎを抑えることで、肥満や虫歯を防ぎ、慢性疾患の予防にもつなげることが狙い。昨年3月に示した指針案を正式決定した。
これまでWHOは、食物から取り込む熱量(カロリー)のうち砂糖の割合を10%以下にする目標を掲げてきたが、新指針は5%以下にすることを求めた。これにより成人にとっての適量は、従来の50グラム程度以下から半分に減る。
たとえば炭酸飲料1缶(350ミリ・リットル)には砂糖が約40グラム含まれ、軽く超える。WHOはケチャップなど加工食品に含まれる砂糖の量にも注意が必要だと強調している。
スマホを充電したらデータを抜かれた!:日経ビジネスオンライン 消費者は苦い経験を通じてパソコンの脆弱さを学んだが、携帯電話に関してはまだまだ認識が足りない。スマートフォンはバッテリーの充電とデータの送受信に同一のケーブルを使用する。つまり、馴染みのない場所で充電することはセキュリティ上のリスクとなりかねない。2011年には細工を施した充電器がとある会議場に仕掛けられ、350人の電話機がアクセスされる事件が起きた。よりによって、その会議はハッカーやセキュリティ専門家が集う第一級の会議「デフコン」だったのである。被害者たちはさぞバツの悪い思いをしたことだろう。