サイバー防衛、クルマが主戦場 ソフト続々 :日本経済新聞 現在、インターネット上の闇市場「ダークウェブ」では、開発中の製品の設計図などが公然と売り買いされている。
車の部品の設計図なども売買対象になっており、知財流出は自動車メーカーの競争力の低下につながりかねない。米セキュリティー大手パロアルトネットワークスによると、日本の自動車産業が攻撃を受けた月間件数は15年12月に同年1月にくらべ2・4倍まで跳ね上がった。
業界でも取り組みは進む。自動車の機能安全性規格「ISO26262」では16年中にも刷新版が発行され、最重要項目として車のセキュリティー基準が設けられる見通し。
日本では1月、トヨタ自動車やソニー、NTTなど約40社が「産業横断サイバーセキュリティ人材育成検討会」を立ち上げ、攻撃情報を共有し、対策を講じている。