今日は法事で町田まで。
途中乗ったタクシーの中で運転手さんが語ってくれた御教訓をメモにします。
急ぎの客がN駅からS駅(新幹線)に乗ることがある。特にN駅でJRを乗り逃がした時。その時、タクシーの客としては有難いのだが、一応次のことを聞くことにしている。
N駅からS駅までJRで16分。N駅ではS駅行き次の便は10分待てば来る。だから26分。しかし、タクシーで50分かかる。それも保証が無い。それでも乗りますか、と聞くのである。
その時、かまわない客と、もうひとつがへそ曲がり客である。へそが横についている人は、タクシーの乗車拒否の口実と勘違いしてか、それでも乗るというのが居る。1時間乗れば数千円の結構なお金になるのだから、本当は嘘をついても乗せたいところを、正直に言ってやっているのである(なお、このタクシー、個人タクシーのようである)。そんな客に限って、20分もすればそわそわしだして、しまった、とか口走る。まあ、最初に断っているから、仕方ないね。
後で私として整理する教訓としては、経済学的な面と、人生訓的な面でしょうか。
経済学的には、最初の、電車に遅れる時間と、タクシーで短縮できる時間との心理的比較を誤りやすい点でしょう。遅れたショックが冷静な分析を妨げる。
もう一つが、口実と事実との区別が困難なことと、人をやたらと信用しない人の心理的屈折でしょう。まあ、何が原因で結果なのか、それこそ心理的研究の題材になりそうですが。