第1課題添付ファイルによる提出: 添付ファイルによる提出は不可
文章直接入力の要否 : 文章入力欄への入力が必須
レポートの文字数制限 : 1200~2000文字
第1課題 日本語の複合格助詞を具体的に挙げなさい。また、それぞれの複合格助詞の意味と用法について、自作の例文を用いて説明しなさい。
第1課題 それぞれの複合格助詞には、使われやすい文脈、トピック、結びつきやすい語があります。それらをよく整理してなるべく簡潔にまとめてください。例文については自作の例文を用いてください。教科書のものは不可とします。なお、参考文献を必ず明記してください。
課題解説 以下の項目に重点を置いてレポートを作成してください。
<課題把握>
【レポート課題の問い】を正確に理解できているか?
レポートを作成する際に踏まえるべき【考察条件】を見落としていないか?
【考察の種類・タイプ】(報告型か論証型か)を正確に判別できているか?
<教材理解>
【シラバスの学習範囲の内容】(とりわけ、教材の主張、専門用語、重要な論点など)を正確に理解できているか?
【レポート課題に必要なテキストの内容】を正確に理解できているか?
テキスト以外の関係資料を参照して、【主題】を多角的に理解できているか?
<論理構成>
【レポート課題とあなたの結論】がしっかりと対応しているか?
1パラグラフ・1主題の原則を踏まえて、適切な長さで書かれているか?
パラグラフで最も述べたいことが題目文の中に書かれているか?
パラグラフの中の文と文は概ねスムーズにつながっているか?
パラグラフ間がスムーズにつながっているか。
説明・論証に必要な【データと論拠】が補足文の中で十分に踏まえられているか?
<原稿作法文章作法>
【論理構成の観点】から見て、内容の重複がないか?
【文章作法の観点】から見て、誤字・脱字、語調の統一、主語と述語の対応、つなぎのための接続語等が適切に使われているか?
【原稿作法の観点】から見て、句読点、改行、行頭・行末の禁則、括弧記号等が適切か?
【引用・参考文献】(本文中と文末のリスト)の記載方法に誤りはないか?
それぞれの複合格助詞には、使われやすい文脈、トピック、結びつきやすい語があります。それらをよく整理してなるべく簡潔にまとめてください。例文については自作の例文を用いてください。教科書のものは不可とします。自作の例文を用いるのは理解の正確さを確かめるためです。なお、参考文献を必ず明記してください。
回答案 日本語の複合格助詞とは、例えば「として」のように、「と」と「して」の語が組み合わさって格助詞(名詞などについて、続く述語などとの関係を示す助詞)の働きをするものである。教科書では、ア「として(は)」、イ「にとって(は)」、ウ「にしては」、エ「~から~にかけて」、オ「にわたって」、カ「にかけては」、キ「に対して」、ク「について」、ケ「に関して」、コ「をめぐって」、サ「にもとづいて」、シ「をもとにして」、ス「にそって」、セ「にのっとって」、ソ「に即して」、タ「によって」、チ「を通じて」、ツ「を通して」があげられている。
以下に、●「複合格助詞」とその主な意味、A 使われやすい文脈、B 使われやすいトピック、C 結びつきやすい語、の順で挙げる。
●ア「として」とイ「にとって」とウ「にしては」は、立場・観点を表す。ア「として」は、立場・観点・資格として、何をするかを表す。イ「にとって」は、その立場からの評価・価値判断・気持ちを表すことが多い。ウ「にしては」は、期待が外れた気持ちを示す、などの話し手の判断が入る。
A ア「目標を見失ってはいけない。創大生として人間性を磨こう」、状況を述べた後で立場を述べる。
イ「彼にとって、負けられない試合だ。」、その立場からどうか(「負けられない」)を述べる。
ウ「君にしては不用心なことだね。」、「君」への期待が外れた気持ちがある。
B ア資格・立場から述べるトピック。「評論家が批評するのではない。一級建築士として検査するのです」。
イ説明を加える。「私にとって、大きなチャンスだった。」では、特別な事情がある説明を加えている。
ウ評価のトピック。「横綱にしては、だらしない負け方だった。」では、勝負への感想を示す。
C ア動作を表す動詞など、上記の「磨こう」「検査する」など。
イ評価や価値判断を表す形容詞など、上記の「負けられない」、「大きなチャンス」など。
ウ評価や価値判断を表す形容詞など、上記の「不用心」、「だらしない」など。
立場・観点を表す表現
「として」と「にとって」の違い
「としては」と「にしては」の違い
「にとって」と「は」「なら」の違い
●エ「~から~にかけて」と、オ「にわたって」は、一つか2つの場所か時間の間に起きる/起こった事柄/状態を表す。オ「にわたって」は規模が大きいことを示す。「6月から9月にかけて、猛暑日が続いた」、「東京から名古屋にかけて高速が大渋滞している」では、時間と地点間を述べているが、境界が必ずしも厳密ではなく、「~から~まで」と比較して曖昧さを持つ。なお、ここで(は)を付けた「~から~にかけては」は、同様の使い方であるが、カ「~にかけては」として使うのは、空間的・時間的意味と異なる意味となり、特別高度な能力を表すのに用いられるので、注意を要する。
A エ「九州から近畿にかけて、雷のおそれがあります。」大まかに2つの場所間、2つの時点間での事情などを表す。
オ「房総半島から茨城県にわたって、台風並みの突風が通過した。」など、大きな災害などで使われる。
カ「寿司にかけては、老師の足元にも及ばない。」と、特別な評価を述べる。
B エ「右足首からくるぶしにかけて、しびれがあった。」と、天気、天候、交通事情、経済事情ほか、状況描写に使える。
オ「海岸の2キロメートルにわたって、多数の小魚が打ち上げられた。」など、災害、経済事象などを表すことが多い。
カ「現代美術にかけては、現代美術館にまさるものはない。」など、高く評価するものが多い。
C エ暑いなど、梅雨など、混雑など、インフレなど多様な形容詞が使える。
オ大きく表現するのに使える。
カ取り立てて表現するにに使える。
長い時間の経過を表す表現、広い場所の範囲を表す表現
「~から~にかけて」と「~から~まで」の違い
「~にかけて」と「~にかけては」の違い
●キ「に対して」は、それを対象とする、向き合う、相対して、を意味する。「多数に対して意見を言えますか」では方向を強調する。
A キ「与党に対して、野党が結束した。」、対象を示し、文末には働きかけを示す動詞・形容詞がくる。
B キ「相手に対して止めろと言う。」、対象を明示する効果がある。
C キやや困難な行動に使われやすい。
動作の対象を表す表現
「に対して」と「を」の違い
「に対して」と「について」「に関して」の違い
●ク「について」と、ケ「に関して」、コ「をめぐって」は、主題を取り上げたり、主題を説明するのに用いる。ケ「に関して」は、広く関係することまでを含める、やや硬い表現になる。コ「をめぐって」は、複数の立場からの話題であるときに用いる。
A ク「日本語について話をしていきたい」、スピーチを始める最初か終わりに、論点を提示するのに用いる。
ケ「日本語に関して議論していただきたい」、議論の司会の最初などで、論点を整理するのに用いる。
コ「日本語の難易度をめぐって、いくつかの外国語との比較をお願いしたい」、複数の立場を入れるのを示すために用いる。
B クとケ、論点を提起し、続く文で説明するつながりで用いる。「東西線での渋滞{について/に関して}、原因を調査しております。」
クとケ、意見をあげ、次の文で違う意見を述べるつながりで用いる。コメの値上がりに批判の声が上がっています、しかし、農家の経営を心配する声に{ついては/に関しては}同情的です。
C クと、ケ、「日本語と中国語の違いについて、説明します。」など、説明する動詞、「地震に関して、原因を調査しました。」など、調査する動詞、「日本語の文法の変わり方について、週刊誌の見出に現れやすい事実を発見したので報告します。」など、認識する動詞と結びつきやすい。
事柄の関連や話題を表す表現
「について」と「に関して」の違い
「について」「に関して」と「をめぐって」の違い
●サ「にもとづいて」、シ「をもとにして」、ス「にそって」、セ「にのっとって」、ソ「に即して」「に則して」は、手本・基準に適合するように行うのに用いられる。「学校の規則にもとづいて指導します」では規範に適合させる趣旨である。「古民家をもとにして明るい店に改装する」では元のを活用しながら、という趣旨である。「定規にそって文字を揃える」では定規に筆を密着させて書く趣旨である。「校則にのっとって衣替えを行う。」では、規則に従う趣旨である。「道交法に即して駐車しなければならない。」では、法規に従う趣旨である。
A 規範に適合の様態がそれぞれ異なり、ソはきっちり適合する場合、セは大筋で適合する場合、スは基本が適合する場合、シは大元が適合する場合、サは大枠が適合する場合、などで用いられることが多い。
B 規範の名詞を挙げて、動詞で行う形で述べるのが多い。
C 結びつきやすい語も、規範的名詞と、行いの動詞が多い。
判断の基準や根拠を表す表現
「にもとづいて」と「をもとにして」の違い
「にもとづいて」と「にちなんで」の違い
「にもとづいて」と「にのっとって」「に即して」の違い
●タ「によって」は、原因・理由、手段、根拠、受け身文での動作主、場合などに用いられる。
「地球温暖化によって夏が長くなった」原因・理由、「新幹線によって日帰り出張が可能となった」手段、「アリバイが崩されたことによって有罪となった」根拠、「信長によって天下統一が成し遂げられた」受け身文での動作主、「大人か子供かによって値段が違います」場合。
A 原因・理由、手段、根拠、受け身文での動作主、場合などを表す文脈で、格助詞「で」「から」を使うより、書き言葉的に表現して強めたいのに使われやすい。
B いろいろな場合を述べた上にさらに述べたいときのトピックに用いることがある。
C 、結びつきやすい語
原因・理由や手段を表す表現
「によって」と「のために」の違い
「によって」と「につれて」の違い
「によって」と「を通じて・を通して」の違い
●チ「を通じて」、ツ「を通して」は、経由する、介在する意味で用いられる。さらに、その期間中続く趣旨もあります。「を通じて」と「を通して」では「を通して」の方が努力を伴う趣旨が加わる。
「校長を通じて/を通して教育委員会の許可を得た」経由、介在
「SNSを通じて/を通して悪評は広まった」仲介
「学校図書館は学期を通じて/を通して利用可能」期間中常時
使われやすい文脈、トピック、結びつきやすい語
経過や仲介を表す表現
「を通じて」「を通して」と「によって」の違い
「を通じて」と「じゅう」の違い
「を通して」と「で」の違い
2468文字