取組紹介 – 高齢者の慢性腰痛に対する新しい治療法の開発に貢献｜国立大学法人名古屋工業大学このたび、森田研究室では、国立研究開発法人国立長寿医療研究センターの整形外科部の酒井義人部長らの研究グループと約12年間の共同研究を経て、固有感覚機能診断治療装置を開発しました。固有感覚機能の治療機器（特許第7454803号）として特許も取得しています。
高齢者の腰痛、振動で改善 バランス感覚機能を刺激 装置を開発、普及目指す|47NEWS（よんななニュース） 年を取って腰が痛むと何をするのもおっくうになり、筋肉の減少や筋力低下が起きる「サルコペニア」、全身の虚弱「フレイル」につながりかねない。そんな腰痛の中に従来の検査では異常が認められないが、体のバランスに関わる足腰の感覚機能が原因になるものが含まれていることが分かってきた。国立長寿医療研究センター（愛知県大府市）と名古屋工業大（名古屋市）は、振動で体のセンサーを刺激する装置によりその診断と改善ができることを報告した。
▽テストと訓練
装置なしで固有感覚機能の衰えを知り、改善する方法はないか。酒井さんは簡単なテスト二つと運動を紹介している。
テストの一つは椅子に浅く腰かけて行う。目をつぶって片足を前に上げる。次にもう片足を最初の足と同じ高さと感じるところまで上げる。目を開けて、両足の高さにずれがあれば問題だ。
もう一つは「足踏み」。やはり目をつぶってその場で１００回足踏みをし、終わったときに最初の位置から１メートル以上動いていたらバランス感覚に問題がある。「倒れたり転んだりする心配があれば支えにつかまって行うように」と酒井さん。
改善の訓練として現在推奨しているのが「ぴったりステップ運動」だ。
両脚をそろえて立ち、踏んでも転ばないタオルや細ひもなどの目印をつま先に置く。片足を一歩踏み出し、その足のつま先に接するようにもう一つの目印になるタオルやひもを置く。最初の姿勢に戻り、前方の目印につま先がぴったり接するように足を右左、左右と踏み出す。左右のつま先がそろうように心がけるのが大事だ。転ばないよう、後ろ向きにはやらない。左右各１０回、１日５セットが推奨だという。（共同＝由藤庸二郎）
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