「分かりやすい教え方」の技術

藤沢晃治の『「分かりやすい教え方」の技術』

ダメな教え方をする先生は誰か
1 一流プレイヤーだった先生
2 生徒を見下す先生
3 失敗から学ぶことができない先生
4 生徒の「文化」を受け入れられない先生

「教える」の五つのポイント
1 「教える」とはサービスすること
2 「教える」とは説明すること
 「分かりやすい」説明の条件
  1 情報のサイズがある程度小さいこと
  2 情報ができるだけシンプルなこと
  3 情報が合理的なこと
3 「教える」とは観察すること
4 「教える」とは分解すること
5 「教える」とは誘導すること

教える心構え
1 先生役を気楽に引き受けよ
    先生を「目上の人」と誤解するな
    生徒とともに学べ
    自分の未熟な性格は気にするな
    生徒に対する期待値を下げてイライラを回避せよ
    苦手な生徒の長所を三つみつけよ
    まず生徒と友だちになれ
    自分の情熱で生徒の情熱に点火せよ
2 生徒を「お客様」と思え
    生徒の喜びを最終目標とせよ
    上位者気取りのプライドは捨てよ
    ダメ生徒との出会いを指導技術上達のチャンスとせよ
    クレームを改善へのヒントとせよ
    叱るときは人格否定ではなく、改善点の指摘をせよ
3 生徒の「文化」を尊重せよ
    生徒を「外国人」と思え
    生徒の世代の文化を知れ
    マナーは時代とともに変わることに気づけ
    自分の時代の常識を振りかざすな
    生徒の欲しがるアメを知れ
4 生徒を「可能性のタネ」と見よ
    生徒は「大輪の花のタネ」と見よ
    生徒の異質なタネから先生も学べ
    生徒自身にルートを決めさせよ
    生徒のタネが伸びたがる方向を尊重せよ
5 生徒を楽しませよ
    エンターテイナーの精神で生徒をもてなせ
    明るい雰囲気で場を盛り上げよ
    笑いや雑談で生徒の「聞く耳のスイッチ」を入れよ
    自分の失敗談を披露せよ
    クイズのような問いかけで生徒の「自主性のスイッチ」を入れよ

教える技術
1 生徒のレベルに合わせよ
    できるだけ生徒のレベルやタイプ別に分けよ
    生徒のレベルやタイプに合わせて指導せよ
    生徒の反応から、「生徒の視点」を探れ
    「打診」しながら生徒との視点のズレに気づけ
    伝わっているかを常に確認せよ
    多数派の生徒の反応を注視しながら進行せよ
2 「目標」を明確にせよ
    理解のゴールを先に与えよ
    背景に潜む「大きなルール」に気づかせよ
    常に見通しを示せ
3 「魔の挫折地帯」を認識させよ
    成長曲線を事前に教えて生徒の挫折を防げ
    「魔の挫折地帯」のメカニズムを生徒に理解させよ
    「スランプはチャンス」と教えよ
    学ぶことのメリットを教えて挫折を防げ
4 目標を分解せよ
    大きな目標に至る急斜面には階段を刻め
    分解で「不可能」を「可能」に変えよ
    分解でコツを体感させよ
    部分目標ごとにアドバイスせよ
    障害にぶつかったら、さらに分解せよ
    分解して未達成課題に集中させよ
    完成した部品をすべて組み立てて全体テストをせよ
5 「腹八分目」を守れ
    消化可能な適量を守れ
    内容を絞り込め
    「もうちょっと食べたい」状態で終えよ
    重要項目は強調せよ
    声のトーンや抑揚、ジェスチャーなどのメリハリでトークにも「見出し」をつけよ
6 褒めて伸ばせ
    偶発的な小さな進歩を見逃すな
    成功の直後に褒めて、成功体験を生徒の体に刻み込め
    「褒め言葉」で生徒を誘導せよ
    人格否定ではなく、改善点を指摘せよ
    「叱る」ときは「褒める」とセットの糖衣錠にせよ
    叱る準備として日頃から「褒め貯金」をせよ
7 「繰り返し」、「ダメ押し」せよ
    体で覚えるまで反復させよ
    反復の臨界点をみつけよ
    一ヵ月以内に復習させよ
    「まとめ」でダメ押しせよ
    キー・メッセージを比喩で映像化させよ
    記憶定着にはムチよりアメを使え
8 「与える」のではなく「引き出せ」
    ときにはわざと「分かりづらく」せよ
    生徒の「思考回路のスイッチ」を入れよ
    生徒自身に説明させよ
    先生が気づき、生徒に気づかせよ

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