日本沈没を見た

最初の映画日本沈没は昭和48年(1973)だったんですね。
最初の映画はいかにもちゃちなセットだったような記憶もあるが、特異な位置を占める映画だったように思う。特に原作のねらいを忠実に追う姿勢もあったのではなかろうか。
今度の日本沈没を今日の昼に見たのであるが、普通の映画になっているように思った。先のも名作として残るものとは言えないが、特異な作品としては永く残るだろう。それに比べて、今度のは普通の映画として、もっと早く消えるような気がする。
ここまで原作を変えてしまうのは、かえって、天晴れと思う。しかしね、原作の追求しようとした一種哲学的な、あるいは文化的な香りが吹き飛んでしまっていますね。ハルマゲドンとか、色んな危機映画と比較されるものになっている、というのが、私の言う普通の映画なんです。
ただ、CGで東京の残骸を見られたのは収穫だと思いますし、失敗作ではないでしょうし、見て良かったと思っています。深みが無いだけです。

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