日本語の語彙・表記第2課題

33018 9月試験 申し込み9月 レポート締め切り 8月21日 試験9月8日
第2課題
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レポートの文字数制限 :  1200~2000文字
第2課題 問1 教科書の「Ⅱ.語彙編」(p.62~99)を読んで、課題解説の注意にしたがって、質問56~92の中から2つを選んで、解答してください。2つの質問で、1000字~1200字を目安とします。

問2 語彙に関する「質問」を作成し、その解答・解説を書きなさい。教科書「Ⅱ.語彙編」にある質問と異なる質問を作成してください。600~800字程度を目安とします。
(レポート全体では1600~2000字程度)。
第2課題
以下の項目に重点を置いてレポートを作成してください。
<課題把握>
【レポート課題の問い】を正確に理解できているか?
<教材理解>
【シラバスの学習範囲の内容】(とりわけ、教材の主張、専門用語、重要な論点など)を正確に理解できているか?
【レポート課題に必要なテキストの内容】を正確に理解できているか?
テキスト以外の関係資料を参照して、【主題】を多角的に理解できているか?
<論理構成>
1パラグラフ・1主題の原則を踏まえて、適切な長さで書かれているか?
パラグラフで最も述べたいことが題目文の中に書かれているか?
パラグラフの中の文と文は概ねスムーズにつながっているか?
パラグラフ間がスムーズにつながっているか。
説明・論証に必要な【データと論拠】が補足文の中で十分に踏まえられているか?
<原稿作法文章作法>
【論理構成の観点】から見て、内容の重複がないか?
【文章作法の観点】から見て、誤字・脱字、語調の統一、主語と述語の対応、つなぎのための接続語等が適切に使われているか?
【原稿作法の観点】から見て、句読点、改行、行頭・行末の禁則、括弧記号等が適切か?
【引用・参考文献】(本文中と文末のリスト)の記載方法に誤りはないか?
問1課題の注意
1.「5 日本語の語彙」から1問、「6 語彙の教え方」から1問として、全体で2問の質問に解答してください。同じ章から2問(例えば質問56と質問57など)選ばないようにしてください。
2.質問87・92など、100~106ページに解答・解説が付いている質問を除いた中から質問を選んでください。
3.教科書の解説に添ってまとめた上で、自分自身の独自の見解を付けてください。自分で思いついた実例を加えたり、さらに考えを進めたりして、内容を深く理解したことを示してください。

 この課題は、教科書の語彙編を理解したことを示す課題です。読んでみると解りますが、質問に対する答は、原則として質問の後に書いてあります。したがって、まずその部分を要約してください。書いてあることをそのまま書き写すだけということがないように、注意3を付けてあります。

問2課題の注意
1.問と解答の部分の切れ目が分かるように、解答からは改行してください。
2.作題課題を見つけること自体が高いハードルです。教科書を学びつつ、日常生活において、語彙についてレポート課題となりそうなことに心を配ってください。
3.解答では、根拠を示すことが大切です。日本語の例文や具体的語例を必ず書いて下さい。

【レポート構成】
レポート課題は、大筋で次のような構成にしてください。

 問1
【質問56】日本語の語彙数は、小型国語辞典類を目安にすると~~~。
【質問64】日本語の「着る」は、~~。それに対し、英語の「wear」は、~~。
 問2
・問:日本語の「ノボル」と「アガル」は、意味の上でどのような関係にありますか。《ここで、改行して下さい》
・解答:日本語のノボルは、「ヘリコプターで山にノボル」とは言いにくいことから、~~~~~。一方、アガルは、「木にアガル」とは言いにくいことから~~~~。「屋根にノボル/アガル」はどちらも可能であり、~~~~。

 問2
・問:「しりとり」ゲームをしてみましょう。日本語の名詞のことばを順番に言います、前の人が「なし」と言うとして、「しか、どうぶつのしか」などと、前のことばのおしりと、次のことばのあたまが、同じ文字になるようにします。ルールは、ことばの意味も言うことが普通の「しりとり」と違うところです、おしりが「ん」のことばを言うと負けです。ことばが出なくても負けです。

・解答:中級者以上でないと、ことばが続かないことが多いであろう。そのような時、教師が助け舟を出して、続けられるようにすることになる。

回答案
 問1
【質問57】日本語の語彙の特徴は、(1)擬声語・擬態語が多い、(2)外来語が多い、(3)同音異義語が多い、(4)話し手の属性、話し手と聞き手の関係、場面、状況で使い分ける語が多い、などが指摘され、学習上問題になりやすい。
 (1)擬声語・擬態語(例:わんわん、ぐちゃぐちゃ、ずきずき)は、日常でよく使うし、アニメなどは多用するが、母語で訳せなかったり、学習者には理解困難がことがある。
 (2)外来語は、新しいものも多く使われ、元になる母語の意味や使い方と異なることも多く、和製英語などもある。学習者には意味や発音などが困難と感じられるものがある。
 (3)同音異義語は、聞き取りの際に意味を取り違えることがある。文脈や場面から判断する練習が必要となる。
 (4)属性、関係などによって、同じことばでも異なる使われ方がされることがあるので、学習者は使い方を含めて理解しておく必要がある。これを学ぶには運用場面設定を含めた総合的な練習と指導が大事となる。

【質問63】母語の訳語を与える方法の短所は、(1)適当な訳語があるとは限らない、(2)日本語と訳語が意味の範囲が一致するとは限らない、などがある。
(1)適当な訳語がない場合は、この方法は使えない。母語の文化と日本語の文化が異なるために、語が意味する概念そのものが無かったり異なったりすることもあり、翻訳することができない場合がある。例えば、食事の前の「いただきます」、帰宅時の「ただいま」など、一言では翻訳しにくい語がある。このようなとき、訳語を与えるだけではなく、文脈を含めた意味を解説しておく必要があるだろう。
(2)日本語と訳語で、意味の範囲や使い方がずれることも多く、訳語だけを教えても、うまく使えないものとなる。
 例えば、兄、弟、姉、妹など、比較的よく使うことばであっても、仮に英語でbrotherとだけ示すと意味がずれることになるので、注意が必要となる。
 また、外来語の場合に気をつけなければならないのは、元の外国語と意味が異なることが結構あるので、カタカナ表記の外来語を元の外国語にして示すことが、余計に誤解を生じることになりかねない。例えば日本語でリベンジと軽く表現するような事柄が、元の英語では深刻な復讐のことに誤解されかねないようなことである。このような場合にはかえって、元の外国語を訳語として示すのを避けて異なる訳語を選ぶのが適することになる。

 問2
・問:一つのことばにいくつも意味があるものがあります。その練習をして、ことばの意味の知識を深めましょう。
 次のそれぞれ【】で囲んだ【とる】を、つづくa b c のどれかと置き換えるとして、a b c のうち一番ふさわしいことばを選び、その記号を()に入れなさい。
(1)写真を【とる】。 ( )  a 撮る  b 摂る  c 取る 
(2)お金を【とる】。 ( )  a 盗る  b 執る  c 録る
(3)休暇を【とる】。 ( )  a 執る  b 摂る  c とる
(4)獲物を【とる】。 ( )  a 捕る  b 執る  c とる
(5)本を【とる】。  ( )  a 取る  b 捕る  c 撮る
(6)指揮を【とる】。 ( )  a 捕る  b 執る  c 摂る
(7)栄養を【とる】。 ( )  a 摂る  b 執る  c 捕る
(8)記録を【とる】。 ( )  a 採る  b 取る  c 捕る
(9)餌を【とる】。  ( )  a 摂る  b 捕る  c 撮る
(10)昆虫を【とる】。 ( ) a 捕る  b 執る  c 録る
解答: (1)写真を【とる】。 ( )  a 撮る 
(2)お金を【とる】。 ( )  a 盗る 
(3)休暇を【とる】。 ( )  c とる
(4)獲物を【とる】。 ( )  a 捕る
(5)本を【とる】。  ( )  a 取る
(6)指揮を【とる】。 ( )  b 執る 
(7)栄養を【とる】。 ( )  a 摂る 
(8)記録を【とる】。 ( )  a 採る 
(9)餌を【とる】。  ( )  a 摂る 
(10)昆虫を【とる】。 ( ) a 捕る 
 これらのいずれも、(とる)と、ひらかなで表記するのが実際上簡便であることも、実用上の知恵として、教えても良いかもしれない。さらに、漢字を用いることで意味の曖昧さを避けることの重要性も、ここで強調してもよいかもしれない。

科目名:日本語の語彙・表記(33018T)レポート第2課題
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Q.1 必須

問1 教科書の「Ⅱ.語彙編」(p.62~99)を読んで、課題解説の注意にしたがって、質問56~92の中から2つを選んで、解答してください。2つの質問で、1000字~1200字を目安とします。

問2 語彙に関する「質問」を作成し、その解答・解説を書きなさい。教科書「Ⅱ.語彙編」にある質問と異なる質問を作成してください。600~800字程度を目安とします。
(レポート全体では1600~2000字程度)。
問1
【質問57】日本語の語彙の特徴は、(1)擬声語・擬態語が多い、(2)外来語が多い、(3)同音異義語が多い、(4)話し手の属性、話し手と聞き手の関係、場面、状況で使い分ける語が多い、などが指摘され、学習上問題になりやすい。
 (1)擬声語・擬態語(例:わんわん、ぐちゃぐちゃ、ずきずき)は、日常でよく使うし、アニメなどは多用するものであるが、母語でうまく訳せなかったり、学習者には理解困難がことがある。実際の音とか、写真、動画などを副教材で用いるのが有効であろう。
 (2)外来語は、新しいものも多く使われ、元になる母語の意味や使い方と異なることも多く、和製英語などもある。学習者には意味や発音などが困難と感じられるものがある。ていねいな説明が求められるところである。
 (3)同音異義語は、聞き取りの際に意味を取り違えることがある。文脈や場面から判断する練習が必要となるので、時間がかかるであろう。
 (4)属性、関係などによって、同じことばでも異なる使われ方がされることがあるので、学習者は使い方を含めて理解しておく必要がある。これを学ぶには運用場面設定を含めた総合的な練習と指導が大事となるが、学習者の進捗度に応じた指導が求められる。

【質問63】母語の訳語を与える方法の短所は、(1)適当な訳語があるとは限らない、(2)日本語と訳語が意味の範囲が一致するとは限らない、などがある。
(1)適当な訳語がない場合は、この方法は使えない。母語の文化と日本語の文化が異なるために、語が意味する概念そのものが無い場合もあるし、概念が異なったりすることもあり、翻訳することができない場合がある。例えば、食事の前の「いただきます」、帰宅時の「ただいま」など、一言では翻訳しにくい語がある。このようなとき、訳語を与えるだけではなく、文脈を含めた意味を解説しておく必要があるだろう。
(2)日本語と訳語で、意味の範囲や使い方がずれることも多く、訳語だけを教えても、うまく使えないおそれがある。
 例えば、兄、弟、姉、妹など、比較的よく使うことばであっても、仮に英語でbrotherとsisterとだけ示すと意味がずれることになるので、注意が必要となる。
 また、外来語の場合に気をつけなければならないのは、元の外国語と意味が異なることが結構あるので、カタカナ表記の外来語を元の外国語にして示すことが、余計に誤解を生じることになりかねない。例えば日本語でリベンジと軽く表現するような事柄が、元の英語では深刻な復讐のことに誤解されかねないようなことである。このような場合にはかえって、元の外国語を訳語として示すのを避けて異なる訳語を選ぶのが適することになる。

 問2
・問:一つのことばにいくつも意味があるものがあります。その練習をして、ことばの意味の知識を深めましょう。
 次のそれぞれ【】で囲んだ【とる】を、つづくa b c のどれかと置き換えるとして、a b c のうち一番ふさわしいことばを選び、その記号を()に入れなさい。
(1)写真を【とる】。 ( )  a 撮る  b 摂る  c 取る 
(2)お金を【とる】。 ( )  a 盗る  b 執る  c 録る
(3)休暇を【とる】。 ( )  a 執る  b 摂る  c とる
(4)獲物を【とる】。 ( )  a 捕る  b 執る  c とる
(5)本を【とる】。  ( )  a 取る  b 捕る  c 撮る
(6)指揮を【とる】。 ( )  a 捕る  b 執る  c 摂る
(7)栄養を【とる】。 ( )  a 摂る  b 執る  c 捕る
(8)記録を【とる】。 ( )  a 採る  b 取る  c 捕る
(9)餌を【とる】。  ( )  a 摂る  b 捕る  c 撮る
(10)昆虫を【とる】。 ( ) a 捕る  b 執る  c 録る
解答: (1)写真を【とる】。 ( )  a 撮る 
(2)お金を【とる】。 ( )  a 盗る 
(3)休暇を【とる】。 ( )  c とる
(4)獲物を【とる】。 ( )  a 捕る
(5)本を【とる】。  ( )  a 取る
(6)指揮を【とる】。 ( )  b 執る 
(7)栄養を【とる】。 ( )  a 摂る 
(8)記録を【とる】。 ( )  a 採る 
(9)餌を【とる】。  ( )  a 摂る 
(10)昆虫を【とる】。 ( ) a 捕る 
 これらのいずれも、(とる)と、ひらかなで表記するのが実際上簡便であることも、実用上の知恵として、教えても良いかもしれない。さらに、漢字を用いることで意味の曖昧さを避けることの重要性も、ここで強調してもよいかもしれない。